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BT物語


トーナメントレベルの名品ルアー


LOT代表作であるBT(バタフライトップ)シリーズ。 職人汐瀬聡が「誰よりも多く釣りたい」という想いから作られたこのBTシリーズは、日本ならびに世界中の釣り人に愛されています。 2004年にはIMAKATSU創業第一弾にこのBTシリーズがインジェクションルアーとしてモデルアップされ、より多くの釣り人に愛用されるようになりました。

BTの歴史


BT(バタフライトップ)は、1988年の琵琶湖で生まれました。当時のミノーは工業的なものが主流で、「日本の美意識とは異なるデザイン」と「水面下でのバイトあわせの釣り」でした。そのため、私はルアーのデザインに満足できず、またバイトした魚が水中で暴れ、群れに警戒心を与える釣りをしていました。その経験から、「日本の美意識を活かした工芸的なデザインと、群れの警戒心を最小限におさえたバイトの持続化、リアルな魚の動き」を探求するようになりました。つまり、「デザイン×機能性の融合」です。

デザイン×機能性の融合

「日本の美意識を活かした工芸的なデザインとはなにか?」弱った魚や逃げ惑う魚の動きや鱗の反射、音をイメージしながら、繰り返しラフスケッチする日々。水を受け流すルアーの曲線や直線にもこだわりました。その結果、ヒラ打ちしやすい不安定なデザインで、弱った魚特有のもがき、痙攣を実現。リールをはやく巻けば、逃げ惑う魚の動きにも。また、フラットサイドや曲線にもこだわることで、アルミ箔の光を水面下に届けることが可能になりました。さらに、(鰹の一本釣りからヒントを得て)ミノーのような水面直下の釣りではなく、トップレンジの水面での釣りを採用することで、(群れに警戒心を抱かせずに)バイトの持続化にも成功しました。

オリジナル異型立体リップ

リアルな動き、光の反射の他に、より自然的な音を具現化するべく、ラトル音ではなくスプラッシュ音のルアーを追求しました。これが、オリジナル異型リップ製作のきっかけです。スプラッシュ音には、ルアーと水との抵抗が必要と考え、平打ちしやすい不安定なボディに、一定の水圧をうけて流せるリップ形状を研究。また。当時主流だったアルミ製のリップではなく、ポリカーボネイトの透明リップにすることで、 魚の視点から違和感を与えないよう開発しました。熱を加えて一枚一枚、手で曲げて製作しているこのオリジナルリップの形状が蝶に見えることから、このルアーをバタフライトップ(BT)と 命名することにしました。

BTリップの製作について

オリジナルBTリップの製作は、手間暇と技術が必要です。まず、ポリカーボネイトの平板(透明)に型紙を一枚づつ墨取りする事から始まります。それを糸ノコで一枚一枚切り出していき、その後、ネジ止めの穴をドリルで開けておき、熱湯の中でこのリッププレートを加熱します。熱くなったリップを引き揚げ、熱いうちに3ケ所を一気に曲げていきます。この曲げ方にもいくつかのこだわりがあり、これによりBTの初動のキレの良さが決まります。また左右ウィングの直線曲げが、リップの捕らえた水圧を後方へうまく流してくれるため、ノイジ-系トップミノーでありながらロッド操作で首振りをも可能にしてくれました。

BTリップによる相乗効果

通常のタダ巻きリーリングでのスプラッシュ&バブルの発生源は、リップがボディに少し隙間をあけて取り付けてあることから生まれます。また、ラインアイが出ている部分のリップの切れ目が相乗効果をあげ、より細かな泡を後方へ排出してくれる設計となっているのです。 このBTリップとあいまって、ボディ自体の左右のヒラウチが生まれやすいのは、上ゾリモデルでウェイトを1ケ所に集中させることによりバランスを崩しやすく設定しているためです。

BTシリーズの特徴

皆さんがBTリップと上ゾリボディを見られた時、まず感じられるのは『風の抵抗が大きくキャストしづらいのでは?』という事だと思います。確かに強風や横風には弱いかもしれませんが、10~20mのディスタンスで何らストレスもなく私自身釣りをしています。
何よりも、ペンシルベイトでは表現できない、これらのBTアクションがフィッシュイータ-のバイト本能にスイッチを入れてしまうのではないでしょうか?私のBTを愛用して下さるユーザーの方々にリピーターが多いのは、このような事を肌で感じて頂いているからだと思います。

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