ツチノコ物語
ランカーキラーツチノコ
私の手元に残る最も古いツチノコの右エラには、『62.5』(1987年5月製作)と鉄筆で入っているのがわかります。知る人ぞ知るLOTのもう一つの代表作ツチノコの誕生した年です。まだLOTのサインは入っておらず、shioseとのみ左エラに入っています。 私がこのルアーを製作した目的は、BT(バタフライトップ)が様々なアクションで水面を広く探れるパイロットルアーであるのに対して、ピンスポットも狙えるのロングキャストルアーが欲しくなったからです。この体積のあるバルサ製のプラグは非常に浮力があり、水へのプレゼンテーションもソフトかつ沈み込みが少ない為、特にシャローを攻めるには欠かせないルアーでもあります。 実はファーストモデルはペンシルではなく、尾にぺラを付けたシングルスウィッシャーモデルでした。このツチノコで私自身、琵琶湖で随分楽しい思いをさせてもらったものです。市販はチューニングをしてペンシルモデルとしてリリースしており、BTと同数の販売をした時期がありました。このモデルも長年に渡り、削りのデザインや『ツチノコ』というネーミングが夢を感じさせるのか、何度か似たようなプラグが発売されているのを見られた方も多いと思います。